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 さらに,グローバル展開で1製品当たりの販売数を引き上げている。良い端末を作って,それを世界展開し,1台あたりの開発費負担を下げようと努力している。携帯電話端末の製造コストは,大きく分けて端末のハードウエアを作るのにかかるコストと,端末のソフトウエアを作るのにかかるコストがある。1台の端末のハードを作るコストは,販売数が多いほど抑えられるが,それほど劇的には下がらない。だが,1台当たりのソフトの研究開発費は,販売数で割ることになるので,販売数が多いほど安くなる。

 例えば,ソフトウエアに50億円の研究開発費をかけた端末を日本市場だけで売る場合,1機種当り200万〜300万台売れたとすると,1台当たりの負担は数千円になる計算だ(図3)。これに対してiPhoneのように世界80カ国で展開し,しかも基本的に1年に1度のモデルチェンジというサイクルで開発すると,出荷する製品数も10倍近い2000万〜3000万台規模となる。その分,顧客(エンドユーザー)1人当たりの開発費の負担は大幅に小さくなる。あるいは1台当たり10倍近い開発費をかけられることになる。